平成13年度着手の大学評価に関する申し入れ

平成15年6月6日
国立大学協会
第8常置委員会委員長
佐々木  毅

 国立大学協会第8常置委員会においては、国立大学に対して今回の試行についての意見をアンケート調査するとともに、評価結果の検討を行ってきました。これを踏まえて、重ねて特に下記の点についてご高配をお願いするものです。



1.  今回の評価の結果の分析によれば、大学の側からは評価に対する疑問が少なからず表明されている。評価の手法だけでなく、そこで想定されている教育研究のあり方自体についても、評価する側と、される側の認識の間には、かなり大きなギャップがあるように見える。これはとくに全学統一テーマ評価のうち教養教育の評価について目立ったところであるが、専門分野別の教育、研究評価においてもいえる。
2.  機構と大学との関係は役割の違いもあり非対称的なものであることを免れないが、今回の大学評価がどのような点で有効であり、どのような点において問題をもっていたのか、そして将来にどのような課題を残したのか、といった点について機構自身が体系的な分析を行い、これを公表することを求めたい。それによって両者の関係がより透明なものとなり、評価活動がスムーズなものになると思われる。

[要望先:大学評価・学位授与機構長]