第1部 国立大学における身体に障害を有する者への支援の現状

5 卒業後の進路に関すること

5-1 就職状況
 身体障害を有する学生の卒業・修了後の進路状況は以下の通りである。
 表に示すとおり、就職した者は学部の卒業生で36%、大学院の修了生で46%となっている。一般学生と比べてもかなり低いことが分かる。特に教員は学部で5%、大学院で6%とその厳しさが伺える。これは教員採用試験にも問題があるようである。教育指導上問題があり不適とされた例が報告されている。

卒業・修了生数
進学者数
教員
一般企業・官公庁
その他
学部
118名
37人(31%)
6人(5%)
37人(31%)
38人(32%)
大学院
48名
16人(33%)
3人(6%)
19人(40%)
10人(21%)

5-2 各大学の卒業・修了生数
 身体障害を有する学生の各大学の卒業・修了生を人数別に区分すると以下の通りである。

卒業・修了生数
大学
0名
46大学(46%)
1〜5名
47大学(47%)
6〜10名
4大学(4%)
11名以上
2大学(2%)

 過去3年間に、ほぼ半数以上の大学に、1人以上の身体障害を有する卒業・修了生がいる。しかし、同時に、ほぼ半数(46%)の大学では、身体障害を有する卒業・修了生が全くいないことがわかる。

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