第1部 国立大学における身体に障害を有する者への支援の現状

2 身体に障害を有する受験者への対応

 過去3年間に身体障害を有する者の受験のあった大学は79校で、うち1校が受験を断り、78校が受験を受け付けている。ただ、受験に関して学内規程を設けている大学は少ない(31%)。全学で統一した規程を設けている大学となると、さらに少なくなる(14%)。

2-1 学内規程
 受験に関して定めた規程がある大学は31校(31%)、ない大学が68校(69%)である。あると答えた大学の規程の内容の内訳は、全学で統一した規程がある大学は31校中14校(45%)、一部の学部または大学院で定めた規程がある大学は31校中3校(10%)、すべての学部または大学院でそれぞれ定めた規程がある大学は31校中1校(3%)、その他(募集要項に掲載、事前相談の場を設置等)が31校中13校(42%)となっている。規程のある大学が全体の31%と非常に少ないのが現状である。全学で統一した規程となると全体の14%とさらに少なくなっている。

2-2 受験の有無
 過去3年間に障害を有する者が受験した大学は79校(80%)で、受験者のない大学は20校(20%)である。受験があった大学のうち、すべて受験を受け付けた大学は78校である。また受験を断ったのが1校で、これは「当人の望む学科・専攻等での学習に支障がある」という理由である。

2-3 受験相談の有無
 過去3年間における障害を有する者から受験相談を受けた大学は78校(79%)で、ない大学は21校(21%)である。この数字は受験の有無ともほぼ一致し、受験を希望している者の大半は相談をしている者と思われる。

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