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被災地での医療支援活動【北海道大学】

北海道大学写真合成

 北海道大学病院では,岩手県陸前高田市の長部地区に3月20日(日)~5月9日(月)に医療救護班を派遣し,被災した方々の診療にあたりました。派遣チームは,医師2名,看護師2名,薬剤師1名,事務職員2名で構成されており,1チームが約1週間滞在し,交替のチームが来るというローテーションで,合計10チームが派遣されました。

 現場では,避難所となっているコミュニティセンターの一角を間借りして診療を行い,派遣期間中に長部地区で診療した患者さんは延べ1,840名でした。

 北海道大学大学院歯学研究科と北海道大学病院歯科診療センターでは,宮城県に5月22日(日)~30日(月)まで2名の歯科医師を派遣し,被災した方々の歯科診療にあたりました。地元の歯科衛生士1名を加えた3名で,女川町地区(一部石巻市)の避難所を巡回し,5月23日(月)から29日(日)までの7日間,延べ82名に歯科治療と口腔ケアを行いました。
 
 診察台のない避難所での治療は非常に困難でしたが,現地の歯科医師,歯科衛生士,保健師さん達の協力もあり,無事に義歯修理・調整,口腔ケア等の歯科支援を行うことができました。
 また,避難所への口腔ケアの歯ブラシ,歯磨き剤,シュガーレスガム,キシリトール入り飴などの配布も歯科支援の一環として行ってきました。

※写真:上 歯学研究科,歯科診療センター歯科医師による治療の様子
    下 医療救護班の診療所の様子