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東日本大震災避難児童生徒への学習支援【上越教育大学】

支援の様子

上越教育大学では,東日本大震災の被災地等への支援活動のため,災害支援室を設置し,地域のNPO等との連携により三月二十七日~四月五日までの十日間,上越市と糸魚川市に避難している小・中学生延べ百七十九人に学習支援等を行った。
 この事業は,震災で不足した児童生徒の学習時間を補い新年度に向けた準備をすること,避難後,家族密着状態が続くことによる閉塞感を改善することを目的として,同大学を会場に,現職教員を含む学生ボランティア延べ百二十五人が支援スタッフとして参加した。初日は,初めての仲間に緊張した面持ちだったが,地元NPOから提供された温かい給食を食べるころには,学生ボランティアともうち解け談笑する様子も見られた。プログラムは,児童生徒のニーズを考慮し,午後は選択授業として個別学習,読書,運動など,個々の状況に合わせた時間割が組まれたほか,理科教育実験室でのものづくり授業やALTによる英語の授業も行われた。
 また,最終日には,上越市と警察署による交通安全教室も開かれ,腹話術やクイズ等を通して子どもたちに交通安全を呼びかけた。
 同大学では,今後も小学校及び中学校等からの支援要請に基づき,新潟県内に避難している児童・生徒等への学習支援等を行うこととしており,「子どもの学び支援ポータルサイト」に支援内容を掲載することとしている。

※写真
  上 子どもたちの学習を支援する学生ボランティア
  中 本学第一食堂で給食を食べる児童ら
  下 腹話術で児童らに交通安全を呼びかけた交通安全教室