私たちの取り組み
獣医師ライセンスのグローバル化への対応
国境を越えた動物由来感染症の発生拡大や農林水産物・食品の輸出入の拡大等に伴い、動物診療・家畜防疫・衛生検査等を担う獣医師は国際通用力が求められている。帯広畜産大学と北海道大学の共同獣医学課程は、2019年12月に欧州獣医学教育認証を取得し、国際舞台で活躍する獣医師の養成に努めている。また、欧州獣医学教育認証は7年毎に更新が必要であり、認証維持のための教育改善や欧州認証取得大学との教育研究交流を行い、日本の獣医学の発展に貢献する。
国際機関との協働による国際協力人材の育成
帯広畜産大学と国際協力機構(JICA)は、2012年4月から在学生・卒業生を青年海外協力隊員として南米パラグアイ国に派遣し、酪農技術向上支援により同国の酪農発展に貢献するとともに、国際協力の経験や機会を通じたグローバル人材育成に努めている。2025年3月までに長期隊員(派遣期間2年)を20人派遣し、短期隊員(派遣期間約1カ月)を70人派遣した。なお、在学生の派遣活動は、履修科目として単位認定している。また、同国においては、教員による技術協力プロジェクトを並行して実施し、全学的な国際協力活動を実現している。

科学センター乳製品製造工場(2025年完成)
世界トップクラスの大学との国際共同研究・教育交流の推進
帯広畜産大学のグローバルアグロメディシン研究センターは、世界最先端の研究業績を有するアメリカのウィスコンシン大学、コーネル大学等と組織的な国際共同研究・教育交流を推進している。ウィスコンシン大学とは主に農畜産分野の交流を、コーネル大学とは主に獣医学分野の交流を図った結果、研究面では大学の国際共著率が2019年に50%に達するなどの効果があり、教育面ではサマージョイントプログラム、大学院生派遣プログラムを通じて、学生の海外留学意識の醸成や海外での研究実践能力の向上につながっている。

国際安全衛生基準適応の実習施設群の構築
農作物・食品等の国境を越えた流通拡大等を背景に、世界的な潮流として、企業等に安全衛生基準認証の取得・維持が求められている。このため、大学内にISO等の国際安全衛生基準適応の実習施設群を構築
するとともに、同施設を活用した食品安全マネジメントシステム教育を展開し、企業等において即戦力となる人材を育成している。なかでも、畜産フィールド科学センターは世界最高水準の安全衛生基準認証であるFSSC22000等を保有し、原虫病研究センターおよび動物・食品検査診断センターはISO17025の試験所認証を保有している。