私たちの取り組み
国際共同研究の展開
大分大学グローカル感染症研究センター(以下「センター」という。)では、2021年10月のセンター設置以降、戦略的・重点的に推進する研究分野を定め、国内外の研究者に向けて、学長戦略経費を活用したセンターとの共同研究を公募している。2025年度公募では、一般研究課題(申請上限額70万円/年)、シーズ発掘課題(同30万円/年)に加え、重点研究課題(同150万円/年)として「消化器系感染症」「新興・再興感染症」「感染症レジリエンス」の3分野を掲げ、海外の研究機関にも積極的に周知した。
また、2024年3月に新設されたセンター棟に、先進的な機器を集約した共同実験室や、複数の作業デスク・打ち合わせスペースを備えた研究者・大学院生室等を配置し、短期・長期で共同研究者の受け入れが可能となる研究環境を整備した。アジア、アフリカ、ヨーロッパなど多様な地域から、2023年度13件(うち採択10件)、2024年度18件(うち採択14件)、2025年度24件(うち採択11件)と増加し続けており、センターとの国際共同研究のニーズが着実に高まっている。

共同研究公募のほか、センターの強みであるピロリ菌やワンヘルスに関する研究での大型外部資金の獲得等により、2024度に実施した国際共同研究プロジェクトの相手先は30カ国・地域に及んでいる。

さらなる国際化につながる人材育成
センターでの国際共同研究の推進に伴い、博士課程の留学生・外国人研究者の受け入れも拡充している。特に、大分大学の強みであるピロリ菌の研究では、多様な地域から博士課程の国費留学生を受け入れており、毎週、関係研究室の教員と多くの留学生・外国人研究者が参加する共同研究室ミーティングを開催し、英語での研究発表、ディスカッション等を実施している。また、月に1~2回程度開催しているセンター主催の共同研究セミナーでは、外国人研究者による講演も多く、センター内外の研究者
のほか博士課程の留学生も多く参加し、英語で活発な意見交換が行われるなど研究交流の場となっている。
このような研究活動を経て博士課程を修了した留学生が、帰国後に自国の研究機関等で活躍し、大分大学ひいては日本とのパイプ役となって、さらなる連携の促進や、新たな留学生・外国人研究者の受け入れにつながっている例もあり、今後も国際的な人材循環が期待される。