私たちの取り組み
学びと社会を循環させる大学発プラットフォームの構築
九州工業大学は、九州工業大学ビジョン2040において、「Impact the Next Industry」を掲げ、“未来を思考する「モノづくり」と「ひとづくり」”を推し進め、最先端の技術と人材で世界にインパクトを与えるイノベーション創出大学を目指しています。九州工業大学におけるリカレント・リスキリング教育は、このビジョンを社会人教育の領域で具体化する取り組みです。

その中核を担うのが、九州工業大学100%出資の大学発プラットフォーム会社「株式会社Kyutech ARISE」です。Kyutech ARISEは、産業界・自治体・卒業生と連携し、大学の知と現場の課題を結びつけながら、学修成果を社会で活かす実装循環型の人材育成モデルを展開しています。社会人が必要なタイミングで学び、現場での実践を通じて価値を生み出し、その成果を社会に還元する。この循環を継続的に回すことで、個人のキャリア形成と地域・社会への価値創出を同時に実現している点に、本取り組みの本質的な特徴があります。私たちはこれを、人生100年時代におけるロングラーナーの「学び増し」を支える仕組みととらえています。Kyutech ARISE は、大学の知を社会へと循環させる基盤として、持続可能な人材育成を支える役割を担っています。
共創と自立的運営による持続可能な学びの循環モデル
Kyutech ARISE では、DX 経営人材育成、生成AI 入門、行政DX 支援など、企業や自治体が直面する現場課題を題材とした実践型プログラムを提供しています。北九州市や飯塚市、西日本フィナンシャルホールディングスとの連携に加え、九州大学と協働したサイバーセキュリティ分野の取り組みなど、地域や大学の枠を超えた共創も進めています。受講者はオンラインと集合研修を組み合わせて学び、学修成果を自組織の課題解決に直接活かすことができます。
また、Kyutech ARISE は独立採算制の子会社として運営され、収益を大学へ還元する仕組みを構築しています。これにより、リカレント・リスキリング教育を持続的かつ自律的に展開する体制を確立しました。2024年度は延べ384名、2025年度(12月現在)は延べ765名が受講するなど、着実に成果を上げています。さらに、受講者同士や修了生のつながりを活かし、学修成果が組織や地域を超えて共有・発展していく仕組みづくりにも取り組んでいます。多様な主体との共創を通じて、社会課題の解決や新たな価値創出につながる人材育成を進め、学びの成果が次の実践へと循環する環境を整えています。九州工業大学は今後も、大学の第3の使命である社会実装・社会貢献を軸に、学びと社会を循環させる挑戦を続けていきます。

※本記事に掲載している情報は、2026年3月時点のものです。