
文部科学省「未来を先導する世界トップレベル大学院教育拠点創出事業(FLAGs)」
令和7年度採択:事業名
Transformation for Social Innovation
私たちの取り組み
一橋大学は、わが国最大規模の社会科学系大学院を擁する国立大学として、「高度社会実装人材」の育成を目指す大学院改革ビジョンを提案して、FLAGs事業に採択されました。「高度社会実装人材」とは、人文・社会科学系の深い学識を持ちながら、それを実際の社会課題の解決に適用し、制度やビジネスとして実装できる人材です。
大学院への道を広げる5年一貫教育
重点的な施策のひとつが、修士・専門職学位課程の強化です。人文・社会科学系の大学は、理工系の大学と比較して大学院進学率が低い状況にあります。そこで、博士後期課程のみならず、学士課程から修士・専門職学位課程への進学者の拡大を進め、人文・社会科学領域での大学院全体の拡大を図ります。
大学院進学率の向上に向けた中心的な施策のひとつが、学部入学から修士課程修了までを5年で完了する5年一貫プログラムの拡充です。本学では2000年度から5年一貫プログラムを展開してきましたが、今後は学部・大学院一気通貫のカリキュラム改革を進めるとともに、人文・社会科学系大学院修了後のキャリアパスを社会に定着させる施策を展開して、学部からの進学者を拡大していきます。
社会人教育と分野融合による教育の広がり
本学のFLAGs事業では、修士・専門職学位課程と博士後期課程の双方で、社会人のリカレント教育の拡大も進めます。そこでの中心的な施策は、東京都心に立地する千代田キャンパスの機能強化による、社会人が働きながら修士・博士号を取得できるプログラムの拡充です。社会人が大学院で学び、自らの実務経験を学術的に体系化し直すことは、個人のキャリアアップだけでなく、組織や社会全体の知のアップデートにつながることを想定しています。
また、本学のFLAGs事業では、参画大学を中心とする他大学の理工学系大学院生を対象として、本学の中核領域である経営・経済などの社会科学領域の知見を提供する履修証明コースを開設し、科学技術と社会科学の融合によって社会課題の解決を図る人材を育成します。さらに、人文・社会科学の融合領域を開拓する大学院の新設や、社会科学的観点からの産学連携の推進、国際機関や企業との大学院教育の連携強化なども、展開していきます。
以上のような一連の施策により、わが国における人文・社会科学系大学院が進むべき方向性を提示していきます。
