私たちの取り組み
東京藝術大学では、「ケア×アート」をテーマに「多様な人々が共生できる社会」を支える人材を育成する履修証明プログラム Diversity on the Arts Project(通称:DOOR)や、キュレーション教育研究センターが実施するキュレーションのアプローチを多角的な視点から学び、複眼的な思考力を育成する社会共創科目(公開授業)といったリカレント・リスキリング教育を展開しています。
ケア×アートをテーマに社会人と藝大生が学ぶ
DOORは、2017年度から全国の社会人を対象に開講し、2026年度に10期目を迎えます。1年間、社会人と藝大生が共に学ぶプログラムであり、対面・オンライン授業とeアーカイブラーニングを設け、平日夜間や土日を中心に開講し、社会人が受講しやすい環境を整えています。授業では、アーティスト、福祉やケアの専門家・実践者を講師に迎え、アートと福祉が滲み合うフィールドをお互いの作用において拡張しながら、体系的かつユニークなカリキュラムを実施しています。
受講者は、多様な人々が共生できる社会環境を創造する活動としてさまざまなアートプロジェクトに関わるほか、社会福祉施設などケアの現場で活躍しています。

授業でグループワークを行う受講生
また、DOORは、文部科学省「職業実践力育成プログラム(BP)」に認定されたほか、厚生労働省「特定一般教育訓練」の指定を受け、教育訓練給付制度の対象講座となりました。
アートと社会をつなぐキュレーション教育
キュレーション教育研究センターは、歴史的、伝統的なキュレーションの概念や役割とともに、現代社会の課題を反映して多様化する「キュレーション」に取り組む教育と研究の場です。2023年から実施している社会共創科目(公開授業)では、東京藝術大学の学生を対象とした正規授業を社会人も受講できるよう公開し、最新のキュレーションの動向を紹介する講義と実践的な演習プログラムを通して、アートと社会を接続する仕組みや方法論について主体的に学ぶ特別科目を展開しています。

Photo: Hajime K ato
一部の授業は、東京都・東京藝術大学・有楽町アートアーバニズム (YAU)の三者連携にて実施している「有楽町藝大キャンパス」でも行っています。対話と協働を通して芸術と社会のさまざまな関係性を紡ぎ上げるキュレーションについて学んだ受講者が、アートを通して背景の異なる人々の歴史、文化、生活を結びつけ、これからの共生社会を形成していくことが期待されます。
※本記事に掲載している情報は、2026年3月時点のものです。