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第78号

2026年7月

広報誌「国立大学」 第78号
いま広がる、博士人材の活躍

Challenge!国立大学

未来を切り拓く博士イノベーターの育成-新潟大学が挑戦する学際・実践型大学院教育-

未来を切り拓く博士イノベーターの育成-新潟大学が挑戦する学際・実践型大学院教育-

新潟大学

新潟大学は、高度な専門性をもとに、「総合知」と「実践力」を発揮し、多様なセクターで未来社会に革新を生み出す未来創造型博士人材「博士イノベーター」を継続的に育成・輩出する大学院拠点となることを目指します。その実現のため、学際教育と実践型教育を核とする大学院教育改革に挑戦し、支援体制と有機的に連動させることで博士課程の魅力と価値を高め、2035年までに博士課程入学者数を3倍にすることを目標にします。

文部科学省「未来を先導する世界トップレベル大学院教育拠点創出事業(FLAGs)」
令和7年度採択:事業名

グローバル社会を牽引する博士イノベーター育成大学院拠点

私たちの取り組み

新潟大学は、2026年度より従来の4研究科を再編し、文理融合・分野横断型の「総合学術研究科(修士課程)」および「医歯保健学研究科」の2研究科体制へと移行しました。総合学術研究科では、すべての教育課程を学位プログラム化し、明確な人材育成目標の下で教育内容を構築しています。

新研究科で始まる「総合知」重視の学際教育

総合学術研究科では、異分野の大学院生が協働して課題に取り組む演習やPBL(課題解決型学習)などを共通科目として体系的に導入し、それぞれの専門性を尊重しながら分野横断的に知を統合する力を養います。これにより、専門性を保ちつつ、高度な「総合知」を備えた高度専門人材の育成を図ります。

さらに2028年度には博士後期課程の設置を予定しており、修士課程での取り組みを検証しながら、新しい博士課程にふさわしい「総合知」教育の確立を進めていきます。

地域と世界を学びの場にする実践型大学院教育

本学では、J-PEAKS事業を通じて、「脳といのち」「食と健康」を中心とする研究領域において、国際連携および産学・地域連携を戦略的に推進してきました。インド、ベトナム、フランス等の大学との国際連携拠点に設ける国際共同運用ラボに加え、本学が主導し、地域企業・自治体と連携した組織型産学・地域連携プロジェクト(共創IP)、さらにベトナム・メコンデルタ地域で展開するグローバル共創IPなど、多様な実践の場が整備されています。FLAGs事業では、これらの現場を大学院教育に組み込み、大学院生が実社会の課題に向き合いながら研究成果の社会実装を経験する実践型教育を大きく展開します。

優秀な学生を惹きつけ、育成し、社会へとつなぐ“入り口から出口まで”を一体的に支援する中核組織として、2026年4月には大学院教育支援機構に「博士イノベーター育成部門」を新たに設置しました。核となるPhDリクルート室は、2020年の設置以来、多様なキャリアパス支援を通じて100人以上の博士人材を社会に輩出してきました。その機能をさらに発展させ、博士課程へのアカデミアリクルートを新たに加えることで、博士進学の裾野拡大と質の高い学生の確保を図ります。

加えて、新設する国際PhDリクルート室では、海外の連携大学を起点に本学大学院の魅力を発信し、優秀な留学生の受け入れを推進します。さらに、リサーチ・イノベーションサポート室では、アントレプレナーシップ教育や研究成果の社会実装支援を担い、博士課程学生が多様な進路を主体的に切り拓く力を養います。

おいしさDX共創IPでデータ分析を行う学生たち
企業と博士学生のマッチングイベント「PhDリクルートフォーラム」の様子

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