(7) UMAPに関する理解を深めるために(よくある質問とその回答)

(7) UMAPに関する理解を深めるために(よくある質問とその回答)

1. 自分の大学がUMAPに参加しているかどうか、わからない。

2. 新たに参加するには、どうしたら良いか。

  • UMAPの学生交流プログラムに新たに参加する場合は、大学の責任者がPledge of Agreement(参加公約書)に署名し締結をしていただく必要があります。締結しているかどうか分からない場合は、以下のUMAPのウェブサイトに青文字で掲載されている大学が、締結をしている大学です。
    https://umap.org/member-directory/
    UCTS(UMAP単位互換システム*詳細は以下6.ご参照)を活用する意向がある、UMAPに関する案内がほしい、等の場合は、日本学生支援機構がUMAP日本国内委員会事務局を務めていますので、下記までお知らせください。

UMAP日本国内委員会事務局
<コンタクト先>umap@jasso.go.jp⇒ ( @を小文字に変えて下さい)

3. UMAPの学生交流に参加して、学生を受入れ、派遣するにはどうしたらよいのか?

  • 前述の通り、UMAPの学生交流プログラムに新たに参加する場合は、大学の責任者がPledge of Agreement(参加公約書)に署名し締結をしていただく必要があります。締結しているかどうか分からない場合は、以下のUMAPのウェブサイトに青文字で掲載されている大学が、締結をしている大学です。https://umap.org/member-directory/
  • UMAPでは双方向型の交換ではなく、コンソーシアム方式で留学交流が行われています。以下が実際にUMAPの交流事業として扱っているプログラムです。
    ・プログラムA(通常の交換留学と同等、1~2セメスターの授業料不徴収型)
    ・プログラムB(域内の個別大学との交流、授業料不徴収または徴収型)
    ・プログラムC(夏期などの短期プログラム、参加費は実施大学が徴収)
    ・UMAPサマープログラム(参加国/地域が主催する短期プログラム、参加費は主催国/地域が決定)
  • プログラムAとBの申請フローは、フローチャートをご確認ください。

  • 国際事務局からのお知らせに応じて、学生の受入れを表明すると受入れ実績に応じて、学生派遣を行うことができます。国際事務局から学生の受入れの問合せが届くので、大学ごとに受入れプログラム及び条件(人数や語学要件等)を設定していただきます。
    各大学から提供されたプログラムは、UMAPのWEBサイト<www.umap.org>に掲載されるので、派遣する学生を学内募集する際は、<Home >Programs>をご覧ください。
  • 2017年春までは2セメスター留学(1年間)の学生を年間で2名まで受入・派遣することが出来る(Program A での交換留学として相互に授業料免除)という条件でしたが、2017年8月に開催された第二回の理事会決定により、この2名という上限を超えて派遣・受入が可能になりました。この改正により、受け入れ人数に応じて、より多くの学生を派遣できるようになりました(特に大学で指定がない場合は今まで通り2名まで派遣が可能です)。もし、セメスター(学期)ごとに受入れ人数が派遣数を上回り、受入れ超過となる場合は超過分を繰り越して次の学期以降に学生派遣数を増やすことができます。これにより、多くの学生を派遣したい大学は計画的に受入れ枠を拡大することにより、派遣枠の拡大ができるようになりました。ただし、学生の留学希望先大学が特定の大学に集中した場合は、受入大学の判断により留学可否が決まります(2016年から2018年の実績では、受入可能な大学が全て満員になったことはありません)。
  • Program A/Bに参加したことが無い場合でも、 Super Short Program(プログラムC)やUMAPサマープログラムから参加することも可能です。SSTPは受入学生数の実績が無くても派遣できるので、まずは短期(1~8週間)プログラムに学生派遣をすることも出来ます。

4. UMAPの学生交流プログラムに参加すると、どのようなメリットがあるのか?

  • 大学としてのメリットは個別の大学との協定を締結しなくても、アジア太平洋地域との学生交流が可能になる点です。また、学生交流以外にも大学間ネットワークを使ってスタッフ交流、研究交流なども可能となります。フィリピン、タイ、台湾、マレーシアなどから国を代表する大学も参加しております。UMAPを通じた情報提供を受けることもできます。
  • 参加にあたって各大学の経費負担はありません。UMAPの経費は国単位で負担をすることになっており、日本の場合は文部科学省、各大学協会(国立大学協会、公立大学協会、日本私立大学団体連合会)の支援により会費が賄われています。
  • 学生にとっても、授業料不徴収による留学先が拡大するので大きなメリットがあります。約60大学が英語で履修するプログラムを提供しているので、アジア圏への留学費用は欧米圏に比べて格安です。
  • プログラムC(短期の夏期プログラムなど)の募集を、UMAPのネットワークを使って宣伝することができます。
  • 通常の協定留学で問題になる派遣と受入のバランスについても、2名の枠を指定すれば最小限に抑えることが可能です。逆に多くの学生を送り出したい場合は受入れ数を増やすことで学生交流を拡大することができます。また、1年間の留学に加えて、春、秋の1セメスターだけの参加も可能であり、各大学の状況に応じて利用が出来ます。

5. 受入れ学生を選抜することができるのか?応募があれば、どんな学生でも受入れなければならないのか?

  • 受入れにあたって、受入れ条件を設定することができます。たとえば、GPAと語学要件(日本語または英語)を設定してこれを満たす学生のみが応募できる、という形式をとることができます(例として、GPA2.3以上、英語力TOEFL iBT61以上、または日本語力N2以上の言語能力がある学生)。ただし、大学名や国名による選抜を行うことはできません。
  • 必要に応じて交換を希望する学生に志望理由書を書いてもらい判断材料にしたり、Skypeにより簡単な面接をしたりするなどの選抜方式を取り入れることも可能です。

6. UMAPによる学生派遣をおこなうとUMAPによる単位互換システム(UCTS:UMAP Credit Transfer Scheme)を使わなければならないのか?

  • かつてUCTSは欧州で使われているECTS(European Credit Transfer System)とほぼ同一のシステムを採用し、学生交換に際して参加大学にはUCTSを使用することをお願いしてきました。しかし、アジア太平洋地域の単位制度を詳細に調査した結果、アジア・北米における単位を等価のものとして認定することが妥当であるという結論に達し、2013年からはECTSとは異なる制度を採用しています。
  • 新しいUCTSは、域内のほとんどの国での留学を「等価」で単位換算する方式であるため、ほとんどのケースで細かい換算をする必要がなくなりました。また、新UCTSは単位互換の枠組みや基本的な考え方を提示することを目的としています。したがって、UCTSの利用を義務化するのではなく、各大学における運用を尊重しています。

UCTSと各国の単位基準の比較(2013年のUCTSの改訂に基づく)

Country/RegionUCTSAsiaUSAEurope
(ECTS)
UK
(CATS)
※※
Credit Conversion1 UCTS1 credit1 credit1.5 ECTS3 credits
Student Workload38-48 hrs.38-48 hrs.45 hrs.37.5-45 hrs.Converted from ECTS
Teaching Hours13-16 hrs.13-16 hrs.15 hrs.————

ECTS – European Credit Transfer System

※※These 3 British credits are based on the conversion principle of British credits with ECTS defined by the QAA (2008). This principle is effective among all higher education institutions that use CATS (Credit Accumulation and Transfer Scheme) in the UK.

7. UMAPの対象国がアジア中心で北米・豪州などの英語圏の大学が多く参加していないため、留学先としての魅力が高くないのでは?

  • アジア各国の大学も英語コースなどを設置して積極的に英語での授業を展開しており、理系から文系まで留学先として魅力的なプログラムを展開しています。
  • 米国、カナダ、及びオーストラリアは、正会員国として国内事務局(National Secretariat)を設置しており、参加大学数も徐々に増えています。

8. UMAPに参加すると余分な事務作業が増えて教職員に負担になるのでは?

  • 各大学の事務局における負担を軽減するため、通常の交換留学の手続きと大きく変わらないように配慮をしています。USCO(UMAP Student Connection Online)システムにより、学生自身が直接に申請情報や希望大学(第1志望から第5志望まで)を入力できますし、申請から留学先の決定や通知なども、このオンライン・システムで対応しています。

9. UMAPに関する問い合わせはどこにすれば良いでしょうか?

下記にお問い合わせください。

(1)UMAP日本国内委員会事務局
〒135-8630東京都江東区青海2-2-1
独立行政法人 日本学生支援機構
留学生事業部 留学生事業計画課内
Tel:03-5520-6012 Fax:03-5520-6013
Email:umap@jasso.go.jp⇒ ( @を小文字に変えて下さい)

 

(2)UMAP国際事務局
UMAP International Secretariat(英語のみ)
c/o Vancouver Community College
International Education (Room 100)
250 West Pender Street, Vancouver, British Columbia
V6B 1S9 Canada
Tel:+1-604-443-8600
Email:umap-is@umap.org⇒ ( @を小文字に変えて下さい)