会長

会長挨拶

会長 永田 恭介(筑波大学長)

 コロナ禍は、世界中の人が改めてこの世界のあり方について思いを巡らせる契機となりました。様々な地球規模の課題が浮き彫りになり、誰もが社会を取り巻く問題について真剣に考えるようになりました。これからの日々はコロナ禍以前の状態に戻ることはありません。この状況の中で、国立大学の役割について改めて考える必要があります。

 

 国立大学は、人口減少、高齢化などの先進国の課題を抱える我が国において、産業の知識集約型化を含みデータ駆動型社会へのパラダイムシフトを背景に、レジリエントでありインクルーシブなより良い新しい日常を確立するための中核を担う公共財です。多発する自然災害や新型コロナウイルスに代表される新興・再興感染症への備えと対応、科学技術の発展がもたらす課題の解決など、国立大学に対する期待は一層高まっています。全ての都道府県に置かれている国立大学は、イノベーションの創出や優れた人材の育成を通じて、各地方(地域)の文化・社会・経済を支える拠点であるとともに、地方(地域)の産業、医療、福祉、教育などに責務を負っていることを自覚しています。

 

 令和4年度から始まる第4期中期目標期間においては、各国立大学は社会からの期待に応えるために個々の特色を発揮し、経営の自由度を高め、機能の強化と拡充を進めます。そのためには、国民に対する説明責任を果たすだけでなく、エンゲージメント型の信頼関係を深めることが必要です。

 

 地域と国を支え、世界と伍していく86の国立大学は個々の特色を最大限に活かしながら、また互いに協力し総体として、多様なステークホルダーとともに前進してまいります。そして、それを支えることが国立大学協会の使命だと考えます。

 

 関係各位には引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。